プルルルルルルルル・・・


「はい、もしもし?」


<<初めまして。キラ・ヤマトさん>>


「…!?…誰?」


突然の電話だった。


<<申し遅れました。私はラクス・クラインと申しますの>>


「ラ・・・・クス!?」


彼女は確か今人気ナンバー1のプラントの歌姫!


その人が何故ココに…電話を!?


<<貴方のお探しのアスラン・ザラ…>>


「…!…何か…知ってるの?」


<<クスクス…さぁ、どうでしょうか>>


「な、何が言いたいの?」


<<貴方の…いえ、ヒダカ教授のデータが欲しいのです>>


「ヒダカ?」


ヒダカって誰……だっけ?


何処かで聞いたような名前だけど…。


<<何も存じ上げませんのね、貴方は。
  そのデータとアスランの情報を引き換えます>>


「僕、何処にあるか知らないよ!?」


<<捜してください>>


 プ ツ ッ


 ップーップーップーップー


「…」


アスランの情報を引き換える?


つまり、アスランは生きているって事…?


でも、『ヒダカ』って誰?


 ズキンッ


「痛っ」


何?今の…。


頭が凄く痛くなった……。


「…嫌」


何、コレ。


頭が痛い………!


……収まった。


「…アスラン……何処にあるのさ…
 そのヒダカってデータ!」


アスランの部屋は資料だらけ。


こんな中から捜すなんて困難だよぉ〜


……でも


アスランの手がかりの為なら…どんなことをしてだって!!!!














「バカで助かりましたわ」


「そういう失礼なことを言ってはいけないよ、ラクス」


「申し訳ありません、お父様。
 でも、何故ヒダカのデータを彼は知らないのです?
 アスランなら絶対教えていると思っていたのですが…」


「さぁな。彼はモロい。
 故に安全じゃないと確信したんだな」


「あらお父様。それは本音ですの?
 クスクス…ッ…可愛そうな子…キラ・ヤマト」





<<続く>>